2 月 8 日付の THE WALL STREET JOURNAL に、ジャーナリストの Kitty Greenwald の 取材執筆によって Juliette Binoche のお宅訪問の記事が掲載されました。現在、世界で公開 中の The Taste of Things (オリジナル La passion de Dodin Bouffant)の評判の広がりに合わせ たものでしょう。この映画は Michel BRAS とお互いを尊敬し合う盟友である Pierre Gagnaire 氏が料理監修を務めたことも大きな話題になっています。しかしそれ以前に、マ ダム Binoche が主役を演ずる、料理の本質をテーマとした、今日のガストロノミー時代の 必然とも言える注目の映画です。
舞台は 19 世紀末ベル・エポックの時代、料理界のナポレオンと呼ばれ、食を芸術にまで高めた美食家のドダンと、彼の創造するレシピを完璧に再現するお抱え料理人のウージェニーの二人と、明らかに料理の新時代に突入したフランスそしてヨーロッパ社会の物語です。
ご覧になられれば納得がいかれると思いますが、時代の感性に非常に敏感であり大の料理及び調理好きのマダム・Binoche は、ウージニー役にピッタリの配役です。カンヌ映画祭、アカデミー賞などにおけるこの作品の評価にも、彼女の好演は大きく貢献していることは間違いありません。
映画の内容は、皆さんの自国の映画サイトの紹介記事やトレイラーを見て頂くのがベストですし、THE WALL STREET JOURNAL の“マダム Binoche のキッチン訪問”の記事は、JOURNAL を購読している人は全文を、していない人でも一部分は読むことができます。単なる訪問の印象などではなく、マダム Binoche のオリジナルレシピの公開も含まれる貴重で大変面白い内容の文章です。この記事を映画を観る前に読んでおくと、見事な下味となること間違いなしです。
ここで私たちが皆さんにお伝えしたいことは、Michel BRAS の大親友が、料理監修ばかりでなく料理人として映画出演を果たしていること、そしてマダム Binoche が Michel BRAS の1番と4番包丁のヘビー・ユーザーであるということでしょうか。The Wall Street Journal の記事には、美しい写真が掲載され、食材などと共に丁寧に使い込まれた BRAS 包丁が佇む姿を見つけることができます。
調理をどこまでも楽しむマダム Binoche が存分にその生活を実践しているパリの自宅のキッチンに置かれた Michel BRAS knives は、その空気に非常に溶け込んで見えます。この記事を読んで、もう一度「The Taste of things」を観て、マダム Binoche のパフォーマンスを鑑賞する。新たな味覚のセンセーションを発見する事間違いなしです。
記事へのリンクはこちら:
https://www.wsj.com/arts-culture/food-cooking/juliette-binoche-interview-yes-the-star-of-this-seasons-must-see-foodie-film-really-can-cook-7a7a06bf