レストランÉTUDE: Paris半径100キロ以内の地産地消に拘るシェフKeisuke YAMAGISHI. パリの多くのガストロノミーレストランが、似たような生産者から仕入れた食材を使っていることに違和感を感じ、自分で訪れて味わって、どんな飼料や肥料を使っているかなどの話を聞き、納得のいく生産者を開拓し続けている。「昔ながらの生産手法を維持している生産者は、ネット上ではアクティブではありません」マルシェなどで見つけたものを辿って一軒一軒訪ね歩く。その探究心、追求する気迫が、料理のキッパリとした骨太の美味しさに確実に出ている。2018年からミシュラン1星だが、「自分の信じる料理を作りサーブし続けるのみ」という。
ヴィラ・アイーダ: 和歌山県岩出市で長年、自家栽培の野菜をふんだんに使った料理を作り続けてきた小林シェフ。レストランを囲む自家農園では、300種類もの野菜やハーブが栽培されています。事前に提示されるメニューはなく、畑を眺めながらその日の料理を決めていく。イタリアでの修行時代に学んだ自家栽培をベースにした調理法を、生まれ故郷に戻り、その土地に合わせた形で発展させている。日々変化する四季折々の食材を知り尽くした彼の料理は、非常に繊細である。自然の声に耳を傾けながら作られる、イタリアと日本の至高のハーモニーを奏でる料理がここにある。